梅雨シーズンの革靴はこうしてお手入れ

多少の雨なら撥水スプレーをしておけば大丈夫

ジメジメと過ごしにくい、梅雨シーズンに突入しました。雨の多いこの季節は革靴が濡れることも増えるため、しっかりお手入れをしたいところです。そこで今回は梅雨シーズンにおける革靴のメンテナンス方法と保管方法をお伝えします。
まずは撥水スプレーを使って、とっさの雨に備えておきましょう。使い過ぎて靴を傷めるようなことはありませんので、週に1回くらいのペースでこまめにスプレーすることをお薦めします。

梅雨シーズンの革靴はこうしてお手入れ

ただ、あまり近づけて集中的にスプレーをするとシミになる場合がありますので、スプレー缶1本程度(約20cm)離してスプレーするようにします。また、雨が降ってきたからといって慌ててスプレーしても、効果的ではありません。撥水効果が得られるまでにはスプレー後15分ほど必要なので、靴を履く前日にスプレーしておくといいでしょう。また、撥水スプレーは必ず屋外で使うようにしてください。


靴が濡れたときは決してそのままにしないこと

次に、靴が濡れてしまったときの対処法です。雨に濡れた靴をそのままにしておくと ①表面がぼこぼこになる ②シミになる ③色落ちする といったトラブルが発生しやすいので、ハンカチやティッシュなどでできるだけ早く水分を拭き取ります。
また、乾燥剤の使用も非常に有効です。靴用の乾燥剤なら、革に必要な水分まで奪わないので安心。あとは型崩れしないようシューキーパーを入れて陰干しします。

梅雨シーズンの革靴はこうしてお手入れ


キレイな靴箱で保管

今度は保管方法です。梅雨時は特にカビが生えやすいので、カビの原因を寄せ付けないよう、靴箱のなかはゴミやホコリなどをキレイに取り、清潔に保つようにします。靴はシューズバッグまたは不織布でできた袋に入れて保管すると、よりカビが生えにくくなります。


カビが生えても大丈夫

気をつけていたつもりなのに、カビが生えてしまった場合はどうすればいいのでしょうか? そんなときでも、カビ用ミストで除去できるので安心です。カビ用ミストを布にスプレーしてよく湿らせ、生えたカビを丁寧に除去していきます。カビを拭き取ったあとは、10cmほど離してカビ用ミストを直接スプレー。その後、液を拭き取らずに風通しのよい場所で陰干しすれば完了です。

梅雨シーズンの革靴はこうしてお手入れ

梅雨時は、革靴にとっても辛い季節。しっかりメンテナンスをして、雨やカビから守ってあげましょう!


取材先
株式会社コロンブス
1919年創業の老舗靴クリームメーカー。靴クリームの専門メーカーというのは、世界的にみてもめずらしい存在。メイドインジャパンにこだわり、品質の高い商品を世に送り続けている。なかでも2008年に立ち上げたブランド「Boot Black」が人気。

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